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電子ブックの方法論 [雑感]



先日、東京ビッグサイトで行われた国際ブックフェアに行ってきた。
日本の出版界は長い不況のまっただ中にあり,さらに電子書籍の攻勢にもさらされ、半ば死に体のような状態になっている。
そんなさなかのブックフェア、併催のデジタルパブリッシングフェアの大盛況と比較して人もまばら。
日本人特有の熱しやすく冷めやすい傾向も手伝ってか,あっさりと紙の出版から電子出版へと転身しかねない様相を呈していた。

しかし、電子出版の機は熟したのかもしれないが,高価な端末と思ったほどに安くならない書籍,雑誌の単価、さらにブロードバンドもしくは携帯電話通信網が不可欠なまさしく「電子」な状況を考えると、そんなに簡単に普及するようなものとは思えない。

冒頭のニュースで話題になっている,自力での電子ブック作成。
これは自前で機材を購入しての話だが,世の中には1冊100円で電子ブック化してくれる業者もあり,意外とこの手法は伸びていくのかもしれない。

私は紙の本に愛着があるので処分するにしても古書店持ち込みが関の山で,ばらしてまでとはなかなか考えが及ばない。一度読んだ本を何度も目を通すことも少なく、次から次へと新しい本を買ってしまうほうだ。

ただ,いずれ保管場所がパンクすることを考えると,全集物などの重厚長大路線ものを筆頭に、何らかのかたちでの電子書籍化は必然のものになるのかもしれない。

Googleが発表したGoogle Edtionは既存の紙の出版物を電子化してクラウド型で配信するシステムだが,これもインフラありき。
案外自前PDFは当面有効な方法なのかもしれないと,書きながら思い始めた。
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